こんな人が作っています
~美味しいお肉の伝道師~ 戸塚 里子 (とつか さとこ)
秋田出身。学生時代、畜産製造学を学び博士号を取得。
大手ハムメーカーにて研究開発に携わる。
夫の転勤を機に退職。二児の子育てをしながら、「ハムとかを作る会」を主催。
知識に基づいた美味しい食肉加工品を通して、笑顔あふれる健康な日々を送ってほしいと思い、令和元年に「ハム工房TiccaTocca」をオープン。
一級ハム・ソーセージ・ベーコン製造技能士
農学博士、お肉博士一級、
全国食肉学校や高崎健康福祉大学でも講師として教壇に立つ。
ハム作りへの思い
『お肉をより美味しく!便利に!』
お肉には力があります。
高たんぱくで栄養価が高く、健康でたくましい体を作るのに役立ちます。
そして美味しい食べ物は、人を笑顔にし、幸せな気持ちをもたらしてくれます。
私はそんなお肉を、みなさんの健康と幸せな毎日の為に活用して欲しいと思っています。
お肉を加工すると様々な科学的な変化が起こります。
一つの命として活動していた筋肉が食肉になり、温度や時間、添加する素材、物理的刺激など多くの要因が複雑に関係しあって「ハム」や「ソーセージ」といった一つの作品ができあがります。
ハムやソーセージはお肉の科学変化を通して、よりお肉を美味しくしてくれるものです。そして生肉として利用するよりも日持ちや味付けの点で便利に使用することができます。
今、世界中で利用されている食肉加工品は、人間が動物の命を利用してきた長い歴史の中で、より人が健康に豊かに生活する為の知恵が詰まった食べ物だと思います。
しかしながら、安価に利用しやすいように改良すれば、肉以外の素材が多く使われることになり批判を受け、便利や日持ちを重視すれば添加物が多いのではないかと批判を受け、素材や製法にこだわれば高価過ぎると批判を受け・・・業界全体として消費者に理解されにくい面が多くあると思います。
お肉の加工は、一般の方からすると通常の調理に比べあまり手軽にできないものではないでしょうか。
ある程度の知識やノウハウがなければ、美味しく作るのは難しく、食中毒の危険も伴います。
よくわからないから、疑いの目で見る、避けるという人もいるのではないでしょうか。
しかし、食肉加工業界にいた私からすると、それはとてももったいないことに見えます。
世の中にあるたくさんの加工品について、消費者個人個人の求めるものは違います。
価格だったり、素材だったり、企業のブランドだったり、込められた思いであったり・・・
自分が求めるものが何なのかを見極めて、本当に欲しいものを利用してもらえばそれが一番幸せな形であると思います。
TiccaToccaのハムやソーセージの製法には特に秘密はありません。
肉の科学に基づいて、基本的な加工をしています。
美味しいお肉を、加工技術を通してより美味しく、便利にしているのが当店のハム達です。
店主が主催している「ハムとかを作る会」では、ハムやソーセージの作り方を直接学ぶこともできます。
自分で作れる人は、自分で作って、お肉の加工の奥深さと楽しさに触れて欲しい。というのが私の思いです。
その上でスーパーや商店に並んだ商品を自分の目的に合わせて選べるようになって欲しいと思っています。